2012年4月7日土曜日

ペグ

















と言ってもキャンプ用テントの杭じゃアリマセン(笑)
50年~72年まで使われてたステアリングギアBOX
の中のパーツです、ここ1年半でヤッツケたブツです
バスストップ創業以来60機以上はヤッツケてますが
ここ数年は急に増えた気?がします。
バスのステアリングギアBOXはダメなのが多いですが
ほぼ95%はコイツがヤラれています、
他はレバーシャフとのブッシュ不良が4割かな?
ウォームギアがダメなのは5%以下ですね。
以前は削って、溶接して、旋盤で挽いて、外注で
表面処理を頼んでたんで10日位掛かりませたが、
苦労の末、ウチのオリジナルペグが4年前に完成し
今は短い期間でリビルト出来る様になりました。

中にはアメリカ?日本?でリビルトされているにも
関わらず、ガタガタでダメなのもタマに入ってきます。
中にはクロモリでワンオフでペグを作って直したのに
そのペグがわずかな期間で偏磨耗してる物も・・・・

あ~あ、残念~ん!

















ですよね、結構お金もかかったろうに・・・・
実際、ウチでペグをリプロダクションするにあたり
材質、硬度、焼入れ方法、表面処理、を調べるのに
1年以上掛かりましたから。

写真を見て「アレ?色がビミョーに違う?」

あなたはスルドイ(笑)純正でも年式によって表面処理を
変えてます(驚)グレーっぽいのが最終モデルのペグで
コイツが一番、表面硬度が高く、なおかつオイルが
なじみ易くする加工がされてました。材質は変わらずデス
さすがのVW社も試作誤作で年々、品質を向上させたって
カンジですね~。
肝心の材質は企業ヒミツなので教えられませ~ん。
その他、特殊処理も教えられませ~ん。

もちろんウチのリプロは純正と同じ材質でも今ドキの
技術で表面処理等はモアベターにしてあります。

実際、材質が判ってからも、その材料を仕入れるのが
結構大変でした。後は知り合いのマシニング屋さんに
お願いして作って頂きました。

え、オマエんトコにも旋盤あるだろ?って。

ウチの旋盤じゃムリです。
            キッパリ(笑)


5軸の3次元マシニングセンターに戦いを挑むほど
私はバカじゃありませんから(笑)
その他にも色々な加工や部品交換が有りますが
O/Hって意外とメンドくさいんですよ(笑)

結構、いいカンジに虫食いを起こしてますね~ 

5%以下のトラブル率のウオームギアですがヤッパ
作りたい!ですが製作計画してから2年経ちますが
マダ完成してません。
老後の楽しみ?
じゃ無くてガンバッテ作りまする。

追伸
BBTのリプロのステアリングギアBOXはじぇんじぇん
ダメだったでござるの巻。
某社にサンプルが2本入荷した時、
「最低1年はテストしてから販売した方が良いよ~
なんせブラジル製だからねー」とアドバイスを
差し上げた処、チャンとテストしてくれたのですが
1年を待たずにダメだったそうです(笑)
アメリカBBT総代理店のeddy&daves grage(仲良しデス)
にも忠告したのですが聞き入れられず、即!販売開始!
で、今、返品の嵐で

大変な事になってる
そうです(笑)某社さんには感謝されました♪